
今回は、トランプ大統領も愛用しているツイッターの銘柄分析をしてみました!
目次
【TWTR】ツイッター 基本情報
ツイッターは2006年に設立されました。
「tweet」とは、「さえずり、つぶやき」という意味を持ちます。
ツイッターは一般にSNSに分類されますが、ツイッター社はSNSとは捉えておらず、「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定してるようです(Wikipedia参照)。
事故などの情報が最初に流れるのは、テレビよりツイッターの方が早く、そのことを通じてコミュニケーションが発生していきます。
速報性のある情報の拡散といった特徴を考えれば、ツイッター社の捉え方もしっくりきます。
【TWTR】ツイッター 財務分析
それでは、財務分析に移ります。
【TWTR】ツイッター 売上高/営業利益/当期純利益
2018年に初めて純利益を計上しています。
これがかなり意外でした。
これだけ知名度も利用者もいるのに、万年赤字だったとは思わなかったです。
ただ、近年、売上高を伸ばしつつ、研究開発費等の費用を抑えられていますので、PLはかなり改善していると思います。
2019年度のQ1、Q2もしっかりと結果を残しているようなので、今後はきれいな数字になっていきそうです。今月の24日に決算発表となりますが、見ものですね。
【TWTR】ツイッター キャッシュ・フロー
毎年少しずつ、経営が改善していってるのが分かります。
研究開発費の削減がそのままフリーキャッシュフローに反映されている形です。
このままキャッシュを残せる体質になればいいのですが。
【TWTR】ツイッター EPS/ROE
こちらも2018年度に入って、やっと見られる数字になってきました。
2019年のQ1、Q2でも、プラスの数字を残しています。
Q3でもこの調子を維持できるでしょうか。
注目ですね。
【TWTR】ツイッター 利用者数
直近の月間アクティブユーザー数です。
伸び悩んでいますね。
現状のシステムで、ユーザ数が拡大することは難しいと思いますので、新たな収益源を早期に確保する必要があると思います。
ちなみに、2019年のQ1、Q2では月間アクティブユーザー数が公表されていないんですよね。
デイリーアクティブユーザー数のみが公表されています。
月間アクティブユーザー数の減少を見せたくないためでしょうか。
iphoneの販売台数を公表しなくなったアップルと同様の手法だと思います。
【TWTR】ツイッター 部門別売上高
広告サービスが売上の大半を占めますが、データライセンス収入もほんの少しづつ増えています。
データライセンス収入は、統計情報等を企業に提供するものなので、利用者数の維持、増加が必須となると思います。
フェイスブックと同様、やはり広告収入への依存が極めて高いですね。
【TWTR】ツイッター 所感
フェイスブックの記事でも述べましたが、SNSの流行り廃りは、早いので、常に流行を掴んでいく必要があります。
ツイッターは、研究開発費等を削減し利益を残していますが、残存キャッシュを使って新たな収益源を確保出来なければ、いずれはジリ貧になっていくと思います。
また、ツイッターの広告に対する厳しい見方もあります。
ちょっと前の記事ですが、こちらの記事によるとユーザのツイッター滞在時間は平均1分のようです。
そのため、広告媒体としての魅力に欠けるとのことです。
「ツイッター限界説 広告収入が伸びない「致命的な弱点」とは」
技術の進歩と共に、企業側がどの広告媒体を使うべきかが、より明確になっていくと思います。
そのため、商品との媒介にならないのであれば、瞬時に広告が打ち切られることになりかねません。
消費者への訴求力の向上ということも、ツイッター社にとっての課題かもしれません。
さらに、悪質なユーザーへの対策や個人情報の保護の面でも、イレギュラーな費用を負担する可能性は常にありますので、そうした面も懸念点ではあります。
こうした事に対する目線は、これからの社会ではより厳しくなると思います。
Twitterは、2019年6月にディープラーニングを専門分野とする新興企業Fabula AIを買収しており、スパムやフェイクニュース対策にも取り組んでおります。
こうした対策を今後もしっかりと講じていく必要があります。
一方で、Twitterには、速報性と拡散性という武器があります。
即座に情報を伝達できるという事は、Twitterの大きな武器と言え、他社との差別化を図る鍵になります。
Twitter単独で見れば事業展開が難しそうに感じますが、他の事業と組み合わせれば、まだまだ拡張できるんじゃないでしょうか。
ようやく事業が利益を生み出し、キャッシュを残せる体制になってきましたので、次の一手を踏み出せる土台が整いつつあります。
ここ数年で、あっと驚く改革に出ることを期待したいですね。
【TWTR】ツイッター まとめ
ツイッターは、節目節目で祭りを起こします。
イベント事には、欠かせないツールではないでしょうか。
これからも、速報性ある情報を瞬時に拡散し、コミュニケーションツールとしての役割を果たしていくと思います。
ツイッター社はまだまだ若い会社ですので、これからどう変化しているか注目したいと思います。
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