
今回は、アルファベット(グーグル)の銘柄分析を行いたいと思います!
目次
アルファベット(グーグル) 基本情報
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
この理想を掲げて、グーグルは設立されました。
創業者は、スタンフォード大学博士課程に所属していたラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンです。
2004年にIPOを行い、上場しています。
2015年、アルファベットの設立とともに、アルファベットを親会社とした事業再編を行い、グーグルはアルファベットの子会社となりました。
アルファベット(グーグル) 財務分析
財務分析に移ります。
アルファベット(グーグル) 売上高/営業利益/当期純利益
売上高は右肩上がりです。
営業利益、営業利益率が2018年伸び悩んでいます。
TAC(Traffic Acquisition Costs)と呼ばれる、収益獲得のコストが増加したためです。
TACは、広告掲載手数料などのコストを指します。
携帯端末の利用拡大に伴い、年々TACが増えているようです。
携帯端末の広告収入は、PCなどより低いようなので、営業利益率は少しずつ下がるかもしれないです。
決算報告書でも、携帯端末に関する懸念が述べられています。
売上高の内訳です。
「広告収入」の伸びは素晴らしいですね!
メイン事業が順調に伸びていることは、安心できます。
「広告以外の収入」には、Google Playやクラウドサービスの収入が含まれます。
アルファベットのクラウドのシェアが少しづつ増えてきているのが、数字で分かります。
アルファベット(グーグル) EPS/DPS
EPSは右肩上がりです。
2017年は、税制改正に伴う99億ドルの特別損失を計上したころから、EPSが下がっています。
配当は出していません。
アルファベット(グーグル) キャッシュ・フロー
キャッシュフローです。
営業キャッシュフローは右肩上がり、営業キャッシュフローマージンも30%を超えているなど、素晴らしいですね。
データセンターやオフィスの土地、建物の購入が理由で投資キャッシュフローが大きくなっています。
ただ、営業キャッシュフローの範囲内で投資を行っているため、資金繰りに窮する心配もないでしょう。
アルファベット(グーグル) 所感
アルファベット(グーグル)の事業
アルファベットはクラウド事業にも力を入れており、年々順調に伸びています。
ただ、何といっても広告事業が、事業の成否を握っていると思います。
検索エンジン、Youtubeなど、広告収入が経常的に入ってくる資産を利用し、莫大な経常収益を確保する。
莫大な経常収益を投資に回して、新たな収入源を構築していく。
このスタンスが実った時、アルファベットは、更に大きな企業へと発展すると思います。
アルファベットの新たな収益源はこの中にあるかもしれません。
逆に言えば、経常収益が確保出来ているうちに、次の収益源を確保する必要があります。
広告収益一本に依存している体制からの脱却が出来るかどうか、その辺は注視すべきポイントだと思います。
アルファベット(グーグル)に関する懸念
Googleの懸念は、新たな収入源を確保できるかという点以外に、政府当局からの規制が入らないかという点もあります。
というより、こっちの懸念がかなりでかいです。
Googleの事業は、「表現」に対する独占的地位を利用するものです。
この「表現」には、表現の発信だけでなく、受信も含まれます。
Googleの基準に合わない表現は、検索に引っかからないか、検索下位に置かれます。
そうすると、表現が伝わりません。
つまり、表現の発信が制限を受けているといえ、表現を受ける側も表現を受信できないという事になります。
その気になれば「検閲」に近いことができるということです。
当然、政府当局の厳しい監視の目に置かれていると思います。
また、「表現」を支配することから、多くの「情報」を入手することができます。
「情報」は、経済、軍事、生活、人権など、様々なことに結び付くものです。
この「情報」は、その価値の強大さから、Googleの武器になると同時に、政府当局、他の企業から厳しい目で見られると思います。
Googleの独占的地位に対する規制、罰則の検討が常になされる、そうした点が最大の懸念点だと思います。
アルファベット(グーグル) まとめ
アルファベットは、「表現」を支配し、莫大な「情報」を握る、独占的地位を有する企業です。
とても魅了的な企業だと言えます。
様々な規制、罰則に耐え、新たな収益源を確保することに期待していきたいと思います。

毎回ほんと記事が面白いです!応援しています
しんぷー様
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